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生命保険について考えた

地下鉄のCMが流れているディスプレイでアクサダイレクトのCMを見た。

入院の平均期間は24日、今までの医療保険はここまでを保障。しかし退院後に外来医療は平均五年間続く。どうしますか。アクサダイレクトの保険はそこを保障しますという内容であった。

出費リスクの備えには貯蓄と保険の二つの金融商品がある。出費リスクに対応する準備金を貯蓄は自ら積み立てる、保険はたくさんの人から少しずつ集めるのである。(ちなみに保険契約は他人のリスクを引き受ける代わりに保険料を支払うと言う契約であり、ここでいう保険とはちょっと違う)

それぞれリスクへの備え方の方法の違いから、貯蓄は比較的予想のしやすいもの、そのリスクが顕在化しやすものの金額の上限が低いもの(額の限界もあるので)、またはそのリスクをカバーする保険がないもの。保険はリスクが顕在化する可能性が低いものまたはリスクが顕在化した場合の費用が非常に大きいリスクに対応するのに適したものと言える。

なので、年金保険は本来保険というよりは貯蓄なのだが(民間保険は特にそう)、長生きのリスクや準備金を積み立てる期間が長期にわたること、公的保険の場合は死亡時の遺族のまたは障害を負った場合の所得喪失リスクに備えるという面があるので保険と言えると思うが、民間保険はここのところが様々なので保険と言いづらいものもあるかなと思うのである(傷病を負った場合に保険金払い込みを免ずるとか色々な設計があるので保険と言えるものもあると思う)

なぜ、こんな事を書いたのかというと、民間の医療保険て何に備えるものなのと言うことが今ひとつ知られていないからである。

日本の場合、医療は社会保険として提供されており、医療保険は自己負担分と疾病による支出増の一部をカバーする保険である。日本の医療保険は入院した場合の差額ベッドを除いては外来の窓口負担を含めて、その支出は一定の上限にとどまるようになっている(この一定の上限が高すぎるという問題はあるのだが)。従来は償還払いだったので、医療費が高額になる場合(抗がん剤の外来処方など)は、窓口で多額の支払いが必要で、ガンで手術した後でさらに高額な費用が必要となるという問題があった。ところがこの問題は来年4月以降に解消される。つまり外来医療に関するリスクにも一定制限されることになる。

もちろん窓口負担が高額(普通の人で1年間で最大80万程度)という問題は変わらないので、そこへの備えは必要なのだが、このレベルなら人によっては保険でカバーするが貯蓄でカバーするかについて判断が分かれるだろうと思われる。リスクは比較的顕在化しやすいが上限が一定の範囲に収まるからである。

ここで認識しておくべきなのは医療費が高額で窓口負担が上限に引っかかる人の医療費をカバーできる医療保険はほとんどないという事実である。月でその上限は8万円程度になるが、通常通院は毎日ではない。週1回で数万円と言うのが普通である。

一方で退院後の外来も出ますよという保険は通院があったらその1日毎に一定額を払うというのが一番多い。実際問題ほとんどカバーできないだろう(ガン保険の一部でこういうニーズに対応できるものはあるけれども、広く売られている医療保険ではそういうものは聞いたことがない)。

そういうことを含めて自分のリスクをどうカバーすべきか考えるべきなのだが、アクサの保険のように、支出の大きさだけを強調してお客を集めるという顧客の恐怖を集めるやり方では、保険会社に過大な保険料を払って必要な備えができないと言うことになりかねない。そういう意味でこういう売り方は消費者の利益でなく保険会社のリスクを最大化する目的とはいえると思う。まあ資本主義社会なのだからしょうがないのだが。

上記のリスクをカバーする保険に加入できる家計状態なら、それを貯蓄に回しても一定の貯蓄を形成できうる。その貯蓄額が必要なリスクをカバーできるものか各家庭で違うので、難しいと思えば保険という多くの人でリスクを分散する金融商品を購入せざるをえない。

自分も含めてだが、そういう判断をきちんとしているだろうか。

朝、干し大根の具合を見てみた。表面が乾きはじめたという感じ。割干し大根は折れ曲がるところまできていたが、まだまだ先は遠いという感じかな。

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