« ゲリラ豪雨 | トップページ | 風呂のボイラーが壊れた »

「熟慮期間を過ぎた相続放棄」にアクセスが・・・

たまたま生ログを見ていたら「熟慮期間を過ぎた相続放棄」のページにアクセスがあった。

以前、ネットで検索をかけてみても相続放棄の手続きについて民法915条の解説の解説をしているページは多いのだが、「最高裁判例」の紹介・解説をしたページは少なく、ましてや、この事案がどういうものであったのか、相続放棄の申述の実際の運用はどうなのかといった点で、きちんと説明されていないなと思ったので備忘録的に書いておいたものである。真面目に書いておいたものがアクセスされるのはちょっと嬉しい。

判例の結論部分だけ解説されてもなかなかわかりにくい面があるので判例の事案の全体を知っておくと適用限界がどこまでなのか視野に入りやすい。この事案で判例は相続財産がないと信じたことについて「相当な理由があると認められるとき」と3ヶ月の熟慮期間の開始時(起算時)は負債があったことを知ったときとしている。「相当な理由がある」と認められなければ、相続放棄の申述は認められないようにも読めるが、この事案でも相続放棄の申述は受理されているのがポイントで、その相続放棄の申述が適法に行われたかどうかが争われた事案なのである。

先にも書いたが相続放棄の申述の受理の審判は、相続の単純承認(民法921条1号3号に記載された単純承認したとみなされる場合を除く。なお、葬祭費を相続財産から支払っただけでは単純承認したとはみなされない(判例あり))、限定承認を行っていない場合に負債の存在を知った時から3ヶ月以内であれば「財産がないと思って承認又は限定承認、または放棄をしてなかったが、債務の存在を知ったので相続放棄する」旨の理由を述べて申述すればおおむね受理されるのが実態のようである。

慎重を期すなら、故人の死亡を知ったときに相続すべき財産がなかったこと。故人(被相続人)の財産状況・交友状況を全く知らず財産・負債の存在について調査できなかったため、故人の死亡を知ったときに負債が存在を全く知らなかったということを故人との具体的な行き来の状況を踏まえて述べておけばさらに良いのではなかろうか。(このあたりは判例も読んだ上で、自己責任でお願いします。うまくいかなくても責任は負いかねます)

« ゲリラ豪雨 | トップページ | 風呂のボイラーが壊れた »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

司法・行政・法律」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「熟慮期間を過ぎた相続放棄」にアクセスが・・・:

« ゲリラ豪雨 | トップページ | 風呂のボイラーが壊れた »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

ajax amazon