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カツマーとカヤマー

昨日帰ったら、スィートポテトが全部無くなっていた。とても美味しかったらしい。牛乳と卵が入っていたので気持ち悪くならないか心配していたが、大丈夫だったらしい。加熱してあれば大丈夫ではないかとうちの彼女と話をした。

帰りに上の子から電話があり、週刊マンガ日本史を忘れないでねと言ってきた。今週号は聖徳太子のようである。最近は歴史に興味があり、歴史人物辞典とかマンガ世界史とか熱中しているので、ちょうど良かった。下の子はまだ良く読めないのだが、絵を見て喜んでいる。最近は、本にも興味を持つようになってきたので、少しは刺激になっただろうか。しかし全50号、25000円の出費かあという感じである。

カツマーとカヤマー新・幸福論という記事がAERAに出ていた。

「『飽くなき成功願望』ゆえに満たされない」
「あまりにも夢中になって頑張っているうちに、頑張れば必ず成果が出るという暗示にかかって、成果が出なければ自分を責めてしまう人が増えた。」

努力しなければ成果は出ないのだが、努力しても成果が出ないことがあると言うことに気がつくかどうか。自滅しても、なかなか助けてもらえないのが現実。そう割り切って、自分ことを考えて手を抜くべきところは手を抜かねばという風に考えてきた。高校の時の恩師の教えでもある。

カツマーとカヤマー新・幸福論(AERA10月 5日(月) 13時37分配信) ──頑張っているのに、なんだか幸せじゃない気がしていた。 スゴイ人にならなければと思い込んでいた。 考え方を変えてみたら、と教えられた。 自分なりの心地よさで努力することも大事だと知った。 勝間さんと香山さんが唱える幸せの話。──

 勝間本はバイブルだった。
 2001年、就職氷河期のただ中に大手アパレルメーカーに入社した女性(30)は、バイブルに導かれるように、仕事の後、寸暇を惜しんで大学の社会人講座やコピーライター教室に通った。月3万円は自己啓発本に投資。留学をしたわけでも、特別な資格があるわけでもないから、武器を身につけなければ必要とされないと思った。
 会社は安定していたが、年功序列型から抜け切れていない働き方では時間の浪費と考えた。入社3年目でベンチャー系の化粧品会社に転職した。自分の提案が採用されれば給与に反映され、若いうちから役職を与えられた。もっともっと上に行きたいと仕事に没頭した。
 20代後半になると今度は、結婚していないことに焦ってきた。派遣OLになった同級生たちが次々と結婚していた。自分はこれだけ努力しているのに、損ではないか。好条件な彼を選りすぐらなければと、お見合いパーティーをはしごした。
 バイブルの一冊、『インディでいこう!』。勝間和代さんは女性がインディペンデントに生きるためには、(1)年収600万円以上を稼ぎ、(2)いいパートナーがいて、(3)年をとるほどすてきになっていく──という条件を挙げていた。この条件を満たすには、何かが足りないと常に感じていた。

■スゴくない自分を許容

 この2年、勝間さんの著書は次々とベストセラーになった。愛読し、実践する「カツマー」があふれた。自分もまぎれもないカツマーの一人だった。
 だが1年ほど前、気が合うなと感じて、自然につき合い始めた会社の同僚の彼は、背伸びをしない人。すぐにイライラする自分は議論を吹っ掛けるが、彼はスポンジのように吸収してくれた。学歴も高いのだから、もっと上を目指せばいいのにと思っても、ガツガツしない。その彼といると、心地よかった。
 少し前の週末、テレビで「王様のブランチ」を見ていると、一冊の本が紹介された。香山リカさんの著書『しがみつかない生き方』だった。見出しに釘付けになった。
〈勝間和代〉を目指さない──。
 読むと、薄々気づいていたことを、言葉にしてくれている感じがした。
「『飽くなき成功願望』ゆえに満たされない」「人生には最高も最悪もない」……。
「自分が95%の時に5%足りないことばかりを見て焦ってきたけど、95%もあることに気づけば幸せを感じられるのかなって」
 香山さんが言うのは考え方の転換だと思った。「スゴイ自分」になることをがむしゃらに目指してきたけれど、「スゴくない自分」も受け入れることこそ大事なのではないか。
 ただ、こうも思うのだ。「しがみつかない」ためには、ある時期「しがみつくように」努力することも大事なのではないか。もし自分にある程度自負できる仕事がなく、彼もいなかったら、もっと結婚や出産にしがみついていたかもしれない。
「インディ」の条件をそのまま自分に当てはめて焦るのではなく、自分が必要と感じ、無理のない範囲で頑張ることはやっぱり大事だと思う。
「香山さん的生き方と勝間さん的生き方がうまく融合すると、きっと一番幸せなのかも」
 今年7月に出版された『しがみつかない生き方』は、発売直後から火がつき、37万部を超えた。
 ここ数年売れているビジネス書や自己啓発本は、最小限の努力で最大の成果を上げる「人生の効率化」のスキルやノウハウを伝えていた。24時間がむしゃらに頑張るのではない、自由と余裕のための「努力」をうたっていた。だが、その「頑張り」や「努力」でさえ息苦しい。成果が出なければ挫折感も大きい──。そう感じ始めた人が香山本に手を伸ばしたのだろうか。

■ヒルズでも文化祭企画

 香山さんはこうみている。
「政権も交代し、潮目が変わった。その時期にちょうど出たことが大きかったと思います」
 友愛を掲げる鳩山民主党に熱狂的な支持が集まり、東京の大学の就職担当者は「地方で就職したがる学生が増えている」と話す。職場に手作り弁当を持参する人も増えている。変化の兆しはあちこちにある。
 自己啓発の聖地、六本木ヒルズの高層階にあるアカデミーヒルズでも変化があった。今年初めて、利用者たちから「大人の文化祭」を主催したいと声が上がった。これまでは利用者の目的は効率よく勉強すること。だが、文化祭企画という一見面倒なことをあえてやってみたいという空気が出てきた、と担当者は言う。
「実は私もカツマーでした」
 香山本の担当編集者、幻冬舎の小木田順子さんはそう言う。
 職業柄、勝間本は何冊も読んだし、パソコンは勝間さん推奨の「レッツノート」を買った。勝間さんから学ぶという前向きな動機で読み始めたが、自分の劣っているところばかりに目がいった。仕事ができて、子育てもしていて、さらに社会貢献までしている勝間さんに比べて私は……。
 だから、精神科医である香山さんに〈勝間和代〉を目指して、自己嫌悪に陥ってしまう心理を読み解いてほしかったという。
「あまりにも夢中になって頑張っているうちに、頑張れば必ず成果が出るという暗示にかかって、成果が出なければ自分を責めてしまう人が増えた。だから香山さんが言う、成果が出ないこともひっくるめて受け入れよう、というメッセージに共感したんじゃないでしょうか」
 カラーセラピストの山本アキコさん(34)のもとには月10人ほどの女性が訪れる。口々に、人気ブログを書いて本を出版したい、女性誌の読者モデルみたいに自宅で料理を振る舞いたい、と願望を語る。
「簡単に成功したかのようなケースが身近にあるからこそ、プチカリスマ願望を捨てられない」
 山本さんが会社員を辞めて独立したのは、女性が一生続けられる仕事をするためだった。
 でも、『しがみつかない生き方』を読むと、起業ブームや喧伝される女性経営者のカッコよさに惹かれたところもあった、と思う。

■充実の時間は仕事の後

 IT関係の会社で働く2児のママ(37)は、仕事で効率化を実践したら、そのまま効率重視で子どもとも向き合っていた。小1の息子が受けた漢字検定では結果ばかりが気になった。結果は合格だったが、もし不合格だったら、それでも息子を認めてあげられたか、わからない。勝間さんが仕事を効率化したのは子どもと遊ぶ時間の確保のため。だが自分は何のための効率化か見失っていたと思う。
 勝間さんの本を愛読してきたが、書店に積まれている香山さんの本が気になって、読んだ。
「みんなが成長一辺倒だったら、自分だけほどほどに、とは思えなかった。でも、香山さんの本がベストセラーになったから、安心して香山モードでいいんだと思えた」
 それほど、「みんな」が気になる。勝間的、香山的どちらを目指すにしろ、世間が何を支持するのかを見極めないといられない。
 この女性は、かつて大手メーカーの派遣社員だった。派遣でも育休が取得できるように法律が改正された。本社系列の派遣会社だったから労組を通して掛け合った結果、育休を取れた。だが、1年休んで復帰すると、半年後、納得できない理由で派遣切りにあった。
「綺麗事は言っても、疎まれたんだろうなって。裏切られた気分でした」
 そんな人に優しくない社会だからこそ、「自分で歩く力をつけなさい」と教えてくれたのが勝間さんだった。一方で、香山さんは現状維持で「ほどほどで足ることを知る」ことが処方箋だと言う。
 経済活動と幸福の関係を研究し、中央大の山田昌弘教授と共著『幸福の方程式』をこの9月に出版した、「電通チームハピネス」のリーダー袖川芳之さんはこう話す。
「今の時代、みんな経済的な豊かさで単純に幸せになれるとは感じていない。代わって、幸福に大事なのは、『何かにはまり極める』『社会をよくする』『誰かと繋がっている』という『実感』。その実感を得るために貪欲な人は多い」
 特にリーマンショック以降は限られたパイを奪い合った。人を蹴落とし過剰な競争を強いられたからこそ、その先の幸せの実感は希薄だ。だが逆に、何も望まず、ほどほどでいることだけが幸せかというと、それも違うと感じる。
 チームハピネスの調査では、羨ましいと思う人の1位は「夢を持っている人」。一番充実している時間は「平日仕事が終わった後」で、「休日」は上位ではなかった。何もしないことがラクでいいという感覚は読みとれなかったという。
「カツマー」から「カヤマー」へ──。一気に雪崩を打つほど、いまの「幸せ」の実感は単純ではない。

■「経済活動」に救われる

 入社2年目の糸洲幸恵さん(24)は、大学時代から勝間本を読み、「勝間さんこそロールモデル」と信じてきた。アウトプットの方法をブログで実践し、「隙間時間」を有効に使うために、暇さえあれば英会話のオーディオブックを聴き、週末ごとに自己啓発セミナーに通った。
 28歳で結婚し、30歳で起業するのが目標だ。学生時代から取り組んできた国際協力関係のビジネスを立ち上げたい。でも、現実は目標とは程遠い職場の下っ端。止まっていたら、現実と目標が乖離したままで終わってしまう。
「勝間さんみたいにすぐなれるはずと、生き急いではいけないのはわかっています。でも、何もしないで後悔はしたくない」
 フリーランスの作詞家などとして働く伊藤緑さん(42)は、28歳でOLの肩書を捨て上京した。頼れるのは自分の腕一本。その頑張りを初めて肯定してくれたのが、勝間さんだった。働く女性たちの集いを主宰しているが、そこにもカツマーは多い。
「仕事を頑張っている人も、常にポジティブではいられない。身近にロールモデルがいないからこそ、勝間さんにメンターのような存在を感じています」
 情報会社に勤める女性(36)は勝間さんに窮地を救われた。離婚、再婚、不妊治療、親の介護……。何もかもうまくいかないと感じていた時、勝間さんの言葉に目から鱗が落ちた。
「稼げるようになりなさい」
 出世やお金にこだわるのは卑しいと封印してきたが、「経済活動」と言い切ってくれた。女性も出世をして稼いでいいんだ。そう思えたことが仕事の原動力になった。
「難局を乗り切るのに、お金の力は大きかった。何気ない日常を維持するためには、お金も備えも必要です」

■両方ともサプリメント

 真逆に見える「勝間的なもの」と「香山的なもの」が、今の時代に、両方必要とされている。それだけ「ふつうの幸せ」を手に入れるのは難しいということだろう。
 だが、勝間本と香山本に通底するのは、実は同じ価値観だと指摘するのは、ゼロ年代の論客の一人、宇野常寛さん(30)だ。
「どちらも、流動性のある自由競争社会でサバイブすることが勝ちで、サバイブできなければ負けという価値観に基づいて、生きる術を示している。勝った人にとっては勝間本が、負けた人にとっては香山本がサプリメントになっているだけに見える。これからは、その価値観自体から抜け出して、自分で世の中との距離感を探って、ライフスタイルをデザインしていくしかないのではないでしょうか」
 終身雇用も皆婚社会も崩れ、先行きは不透明。サプリメントが必要なくなるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。でも、気づくしかない。目指すべき〈〉に入れる名前は、自分でしかないことに。
編集部 木村恵子、小林明子
(10月12日号)

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